【基礎補強工事】補修も含めた完全ガイド!!

2024/04/13
コンクリート基礎補強工事

『基礎コンクリートのひび割れがある』『基礎から鉄筋が見えている』『基礎が爆裂している』

『基礎の補修・補強はいつすればいいかわからない』『業者や近隣に基礎がひび割れていると指摘された』

などの理由で補強・補修を検討されている方は少なくありません。

 

基礎を補強・補修を検討されている場合、大きく分けて2パターン(科学的・物理的)から状況に応じて方法を選ぶとよろしいかと思います。

こちらの記事では、状況やシーン・予算(費用)に応じてどの方法で基礎の維持をすればいいかをプロが細かくご紹介していきます!

 

1.基礎補強工事の施工方法(科学的・物理的)

 

状況やシーンによって、科学的な基礎補強をおこなうか、物理的に基礎補強をおこなうか分かれますので、大きく分けて2パターンの事例を紹介していきます。

 

1-2.科学的な基礎補強工事(Sクリート工法)

   コンクリート質改善

コンクリートアルカリ中和テスト

 

科学的な基礎補強とは、劣化したコンクリート質を薬剤によって、ある程度再生(密度・強度を上げる)させることによって、事前にトラブルを防いだり、小さいクラック(ひび割れ)を補修する工法です。

例であげるとSクリートアップ(メーカー:バークス環境)という材料があり、塗布するとコンクリートの内部深くまで素早く浸透し経年劣化・中性化の進行したコンクリート、塩害や凍害などでひび割れや微細なクラックが生じたコンクリートを健やかに回復させ、改質強化・緻密化改質に貢献します。

セメント成分と反応し、化学的に安定したCASiO3(珪酸カルシウム)を生成することで、コンクリートの密度を上げ、多少のクラックからの水漏れも止めてしまいます。

↑地下ピットの水が漏れ続けるコンクリートクラック

コンクリート水漏れ改善

↑Sクリートアップで止水後、超微粒子左官でクラック補修

水が出続けている箇所の水漏れを止めるなんて、通常考えられないと思いますが、しっかり止めてしまうほどすごいコンクリート再生剤です!

コンクリート塗装の詳しい記事はこちら!

 

1-3.物理的な基礎補強工事(アラミド繊維シート)

 

基礎補強アラミド繊維

物理的に基礎補強をおこなう方法はいくつか存在しますが、安価で手軽な料金でできる方法は、『アラミド繊維エシートポキシ樹脂ハイブリット工法』です!

名前が長いですね、、w

こちらもとても良い工法で、工事中の騒音もなく、近隣様を気にせず手軽に基礎の補強がおこなえる工事になります。

基礎アラミド繊維補強の特徴としては、

・強度が銅材の5倍以上あり、とても強い

・エポキシ樹脂で固める為、剥がれない

・錆びるよる劣化の心配がない

・湿気などの水分劣化がない

・重機や騒音機器を使用しない為、静か

・鉄筋の電食させる心配がない

このように長く強度を維持する為の工夫が盛り沢山な工法です。

以下の見出しで実際の施工をご紹介していきます!

 

1-4.基礎補強アラミド繊維シート施工事例

アラミド繊維シートエポキシ樹脂ハイブリッド工法は、5工程ありますので順番に解説いたします!

※コンクリートの状況が悪い場合は、表面ケレン処理(削り・パテで平らに)が必要です。

 

 

1.クラックにエポキシ樹脂を注入

 

基礎クラックにエポキシ注入

まず、クラック幅が0.3mm以上の構造クラック(ひび割れ)があるか徹底的に調査し、写真のようにエポキシ樹脂を注入します。

これ以上クラックが開かないようにしっかり施工!

 

2.エポキシプライマー下地塗り(補強剤の密着を上げる)

基礎補強プライマー塗布

プライマーとは、これから塗る補強剤との接着剤というようなイメージです。写真のように塗った部分はテカテカになります。

デメリットとしては、臭いが強いですが、次に塗る補強剤との密着率を上げるため隅々までたっぷり塗ることが重要です。

 

3.エポキシ樹脂の補強材を塗布(下塗り)

基礎補強剤下塗り

補強剤は、エポキシ樹脂ですのでとても強力です!

ドロドロした薬剤となっており、表面保護・強化剤の役割として使用します。

次にアラミド繊維シートを貼っていくのでこちらもたっぷり塗っていきます。

 

4.アラミド繊維シートを貼る

基礎補強アラミド繊維シート

補強材が乾く前にアラミド繊維シートをしっかり貼り付けていきます。

空気を抜きながら施工していかなければなりませんので、脱泡ローラーで空気を抜きながらシートが密着するようにおこないます。

 

5.補強材を上塗りして仕上げ

基礎補強アラミド繊維シートエポキシ樹脂ハイブリッド工法仕上げ

アラミド繊維シートが隠れるぐらいたっぷり仕上げの補強剤を塗っていきます。

施工後は、シートの目が浮き出ますが、しっかり密着しているが写真からもわかります。

これで作業は完了です。

※基礎コンクリートの劣化が激しい場合は、施工前に科学的なコンクリート再生剤を塗布後に施工するとさらに効果が期待できます。

 

2.基礎補強の工事が必要な建物と状況に合わせた施工方法

基礎コンクリートの打設時の状況・水の比率(シャブコン)・周囲の地盤環境・自然災害(主に地震)により異なりますが、約30年~40年程で劣化していくと考えられております。

補強や補修が必要な物件は、主に以下が対象です。

・築25年を経過した木造(2000年以前着工)

物理的な基礎補強が必要!

 

・基礎に貫通クラックがある建物

物理的な基礎補強が必要!

 

・基礎にコンクリート爆裂がある

科学的な基礎補強と爆裂部の補修が必要!

場合により、物理的な基礎補強が必要!

 

こちらに該当すれば、一度弊社もしくは、プロの専門家の調査を受けることをおすすめいたします。

これから状況にあった施工方法を解説いたします。

 

2-1.築25年以上(2000年以前の着工)の木造住宅

 

現行の耐震基準を満たしていない!!

そのため、必要となる施工は、物理的な基礎補強が必要です!

木造住宅に関する耐震基準は、2000年に大きく改正され新しい基準では、構造計算による耐震設計が求められるようになり、地震に対する建物の安全性を高めるための措置を講じることが必須とされました。

その為、物理的な基礎補強が必要です!

 

2-2.基礎に貫通クラックがある建物

 

基礎補強貫通クラック

貫通クラックとは別名構造クラックとも言い、ひび割れの深さが4mm以上で酷いと表から裏まで貫通しているクラックです。

これは、コンクリート内部に隠れている鉄筋にまで到達し、水が回り続けると爆裂を引き起こすので、コンクリートの耐久性に影響を及ぼします。

見つけた場合は、早めに物理的な基礎補強の対処を推奨します!

 

2-3.基礎にコンクリート爆裂がある

 

基礎コンクリート爆裂

↑コンクリート爆裂写真↑

 

コンクリート爆裂の主な原因は、クラックからのコンクリート内部への水漏れが原因となります。

コンクリートの強度を上げるため、打設前に鉄筋を組んでからコンクリートを流し固めます。

そのコンクリート内部の鉄筋に水が届いてしまうと、錆が進行し放置すると膨張しますので、表面のコンクリートを押し出してしまいます。

爆裂が起きますと、錆の進行を止めて補修を行わないと、酷くなる一方になりますので早めの対処が必要です。

 

コンクリート爆裂の詳しい記事はこちら!

 

以下、コンクリート爆裂補修を紹介します!

1.基礎コンクリートの爆裂部分を確認する

 

基礎コンクリート爆裂

画像のように目に見えてわかる場合と打診棒を叩いて浮きを判別する事がございます。

 

2.爆裂部分のコンクリートを取る(斫る)

 

基礎コンクリート爆裂斫り

基礎コンクリートの爆裂部分を斫ると、鉄筋が見えてきます。

 

3.基礎鉄筋の錆の進行を止める薬剤を塗布

基礎爆裂の鉄筋錆進行止め薬剤塗布

埋め戻しの前に錆びついた鉄筋の進行を止めなければ、埋め戻しても再発してしまうので、しっかり錆進行抑制剤を塗布します。

 

4.基礎補修用モルタルで仕上げ

基礎爆裂補修用モルタル仕上げ

最後に補修用モルタルで埋め戻して施工完了です。

ご予算がある場合は、コンクリートパターン塗装をおこなうとキレイなコンクリート基礎に復旧することも可能です。

 

【まとめ】

少しでも基礎のことで気になることがありましたら専門家に一度現状を見てもらうことを推奨します。

弊社では、基礎の状況・ご予算にあった最適な施工方法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

 

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