屋根塗装で知りたい5つのこと

2017/10/27

屋根塗装で知りたい5のこと

最近屋根の見た目が古くなってきたと感じてきた、リフォームで屋根の色を変えようかお考えではないでしょうか。

今回は、屋根塗装についてお話していきたいと思います。屋根塗装の必要性や相場など、屋根塗装をお考えの方の参考になれば幸いです。

 

1 屋根塗装とは

屋根塗装は、屋根材に塗料を塗ることで屋根材本来の働きを保つために行います。屋根塗装は、屋根にとって大事な役割をもつのです。屋根は太陽光や雨・風からの、ダメージを多く受けます。屋根が経年劣化や外的要因にとってダメージを受けると、雨漏りなどの原因になってきます。屋根があることで、建物自体も雨や風から守られ、その屋根が大きなダメージを受けないよう屋根塗装は必要不可欠なものなのです。

塗装とは、美観だけではなく、家を形作る材料を守るという役目が非常に大きいです。

しかし、塗膜による屋根材の保護は永遠に続くわけではなく、塗料によって対応年数が違います。定期的にメンテナンスをして屋根塗装を行えば、屋根材を再びよみがえらせることができ、家自体を保護することができます。

コロニアルスレート屋根

 

 

2 屋根塗装の塗料の種類

屋根塗装といっても、塗料にもいくつか種類があり、屋根塗装をする際にはまず塗料を決めなくてはいけません。屋根塗装をする時に費用に影響を与えるのは塗料なので、塗料選びの際悩まないよう塗料についてお伝えしていきます。

●アクリル系塗料 ※耐用年数5~8

屋根塗装の中で最も安価な塗料です。

価格は安いですが、アクリル系塗料は以前一般的な塗料だったため、種類が豊富にあります。

しかし、アクリル系塗料は耐用年数が短い為、短いスパンで塗り替えをしなくてはいけません。色を頻繁に変えたいなとお考えの方にはおすすめです。しかし、耐久性が低いので、外壁よりもダメージを受けやすい屋根には、ほとんど使われていません

 

●ウレタン系塗料 ※耐用年数7~10

ウレタン系塗料は耐用年数もあまり長くなく、価格もシリコン系塗料より少し安い程度なので、業者が好んで使用しているケース以外あまり使われない塗料です。。シリコンに比べて耐久性は高くないので、長期間持たせるにはよりグレードが高い塗料を使うのをおすすめします。

 

●シリコン系塗料 ※耐用年数10~15

現在の屋根塗装の主流になっているのがシリコン系塗料です。シリコン系塗料は汚れにくく、屋根がキレイな状態を長く持続することができます。そして、価格も高すぎることがなく、機能のバランスもいいのです。耐用年数に合った金額なので多くの屋根塗装に使用されています。

 

●フッ素系塗料 ※耐用年数15~20

フッ素系塗料は、スカイツリーの鉄骨塗装にも使われていて、最大の特徴は15~20年という耐用年数です。しかし、耐用年数は長いですが、価格が高くよほど予算に余裕がある屋根塗装でしか使用はされませんが、屋根は外壁に比べて周囲の影響を受けやすいので、高い耐久性を求める場合は使われることがあります。

●ガイナ(GAINA)塗料 ※耐用年数~20

ガイナ(GAINA)は、夏の暑さや冬の寒さを解消するなど遮熱性がとても高い塗料です。遮熱機能に加えて、優れた断熱性、防音、消臭、結露防止など多機能を備えた機能性環境改善塗材です。初期費用はそれなりかかってしまいますが、耐用年数も長く省エネ効果もあるので、トータルコストを考えるとお得かもしれません。

 

2-1屋根の種類

塗料にも種類があったように、屋根にも種類はあります。屋根によっても耐久性など大きく変わってくるので参考に御覧いただけたらと思います。

●金属系

金属系屋根には【トタン】や【銅】【鋼】などがあります。

【鋼】の代表である、【ガルバニウム鋼鈑】はデザイン性に優れていて、更に耐久性もあります。カバー工法の上から重ねる屋根材としてよく使われています。

※カバー工法

カバー工法とは、別名『重ね葺き』とも言われています。屋根をリフォームする際に、既存の屋根に新しい屋根を重ねて補強していく方法です。

全体に共通する特徴として、軽量なため地震対策に有効で、寒さにも強いため凍害の心配がない事があげられます。また、デザインの自由度は高いですが、熱伝導率がいいので屋根が熱くなりやすく、屋根を通して部屋が暑くなりやすいです。そして、雨音などを防ぐ遮音性も低いので、部屋の中にまで雨音が響いてしまうこともあります。比較的安価なので工場や倉庫に多く使われています。

トタン屋根

↑トタン屋根

折板屋根

↑折板

 

●セメント系

セメント系とは、瓦のことをいい【コンクリート瓦】・【厚形スレート瓦】があります。セメント系ですと、好きな色の塗料で塗れるため、デザインやカラーバリエーションを選べるのが特徴です。しかし、防水性に欠けるため、カビやコケ・変色などが起こりやすくなってしまいます。そのため、定期的なメンテンスが必要になります。

セメント瓦屋根

※セメント系は雨漏りがしやすいので、葺き替えがおすすめです。

 

●粘土系

日本の昔から伝わる【日本瓦】のことをいいます。日本瓦は、粘土で形を作って、1000度以上の高温で焼き上げられます。そのため、耐久性がとても高いです。日本瓦はセメント系の瓦とは違って、屋根塗装をして耐久性を高める必要がありません。

瓦屋根

 

●スレート系

スレート系には、【化粧スレート】・【天然スレート】があります。【化粧スレート】は価格が安く、耐久性も比較的高いです。スレート屋根は、【コロニアル屋根】・【スレート屋根】などとよく呼ばれています。しかし、金属系に比べると防水性がありません。【天然スレート】は、天然石から作られているスレート屋根の高級品なため、価格は高いですが高級感があるデザインにできるのが特徴です。日本ではあまり使用されていません。スレート屋根は瓦屋根と異なり、定期的に塗装を行わないと耐熱性や防水性などの機能が低下していきます。

スレート屋根

 

●シングル系

シングル屋根とは、アスファルトシングルと呼ばれているアメリカで開発された屋根材です。標準的なアスファルトシングルの耐久性は、10~20年なのですが、日本を基準に製造されて作られたものではないので高温多湿の日本では屋根にカビが生えやすい可能性があります。

アスファルトシングル屋根

 

 

3 屋根塗装のタイミング

周りの家と比べると屋根がちょっと古くなってきたかな。という感じで屋根塗装をお考えになる方が多いかと思いますが、見えない部分だからこそ思っている以上に劣化やあと少しで雨漏りしていた、なんて状態になっているかもしてません。では、どんな状態になっていたら屋根塗装の時期なのかご説明していきます。

 

●チョーキング現象が起きている

チョーキング現象とは、屋根が紫外線や雨風によって外壁塗装の塗膜が劣化してしまって白い粉が吹いている状態の事をいいます。チョーキング現象が起こってしまいますと、もうすでに塗膜には、屋根を守る力がないという事になります。この状態を放置してしまうと、更にさまざまなトラブルが起きてしまうので早めに業者に見てもらいましょう。

 

●屋根材のひび割れ(クラック)・浮き鋼鈑

台風などによって、飛んできた石などが屋根に衝撃を与え、ひび割れ(クラック)がおきる場合があります。また、雨が降り晴れて、また雨が降りと繰り返すことで屋根の表面が徐々に劣化し、屋根材が浮いてしまう事があります。このような状態がおきると、ひび割れ(クラック)した部分からや浮いてしまった部分から、雨漏りが発生してしまう可能性が高くなります。

 

●カビやコケが発生している

屋根の防水性がどんどん低くなっていくとカビやコケが発生しやすくなります。カビやコケの原因は湿気です。防水性が低くなっていくほど、湿気は溜まりやすく屋根にカビやコケが発生してしまいます。

 

※このような状態が屋根塗装の目安になります。この状態を放置してしまうと、屋根塗装では済まず、屋根の葺き替えなどもっと費用がかかってしまう工事になってしまう可能性がります。しかし、屋根に登ってみないと症状は、はっきりわかりません。高いところでの作業なのでケガの危険もあります、そろそろ塗り替えの時期かなと、思いましたら早めに一度業者の方に見てもらいましょう。

 

3-1屋根塗装が必要な屋根・不要な屋根

屋根塗装といっても、必要な屋根と不要な屋根があります。

必要な屋根

・トタン屋根

・スレート屋根

・セメント瓦屋根

 

不要な屋根

・粘土瓦屋根

 

 

4 屋根塗装の相場

※100㎡の場合の相場です。

アクリル

価格相場 25~35万円

耐用年数 5~8年

 

ウレタン

価格相場 30~40万円

耐用年数 7~10年

 

シリコン

価格相場 35~40万円

耐用年数 10~15年

 

フッ素

価格相場 45~65万円

耐用年数 15~20年

 

屋根の状態や地域によっても価格の前後があると思います。あくまでもこちらは、相場ですので参考までにお考え下さい。

 

 

5 屋根塗装業者の選び方・注意点

屋根塗装で業者選びはとても重要です。屋根塗装の業者の中には、手抜き工事をする業者も存在したりします。塗料も次々に新しい物が開発され、塗料を選ぶ時はご自身でその都度調べてみるのもいいですし、業者に聞いてみるのもいいと思います。価格が安いからと、業者を決めるのではなく、しっかり話し合ったうえで業者を決めていきましょう。

 

5-1業者の選び方

業者を選ぶ時は、

・その業者に施工実績があるか

・実際に来る職人さんはどんな人なのか

・どんな方法で塗装を行うのか

・保証はしっかりついているのか

・見積書はきちんと書かれているか

など、質問しましょう。こちらの質問に対して、なんでも親身になって対応してくれ、建物に対して最善の方法を考えてくれる業者を選びましょう。

 

5-2注意点

塗装業界の中には悪徳業者も一部存在する事を忘れてはいけません。手抜き工事をしても素人にはわかりづらく気づくのは数年後、普通の人は塗料や工法についても詳しくはなく、相場もわかりません。悪徳業者に騙されないためにはご自身でしっかり見極めていきましょう。どんな工事でも業者の即決はやめましょう。複数の業者に見てもらい、ご自分に合った業者を見つけましょう。また、サービス工事にも注意が必要です。大幅値下げは元から金額を上乗せしている可能性があります。今決めればお値下げします。という言葉にも要注意です。

 

 

6 まとめ

屋根の劣化にいち早く気づくことで、費用のかかる工事を避けることができます。業者を選ぶ時にもこの業者が一番安いからではなく、しっかり実績のある業者を選びましょう。建物一つ一つ施工方法は異なります、ご自身にも合った業者が見つかれば幸いです。屋根は建物にとってとても大事な部分ですので、最高の仕上がりにしましょう。

ガルバニウム屋根

tel お問い合わせ LINE@ ログイン